キズナソング

name7742005-01-29

まだ聞き込んでないのでちょっとだけ感想。


「誰もが皆幸せなら歌なんて生まれない」ではじまるバラードって聞いた瞬間、正直私は彼らが遂に「かなしいことがかなしいのです」なんて至極当たり前の事を歌うバンドになってしまったのかと戦々恐々だった訳ですが(笑)
某所で歌詞の続き聞いた瞬間声上げて笑いそうになりましたよ。成長とか変化とか、単語にしちゃうと安っぽい言葉ですが正にそんな感じだなあと。


「だから世界よもっと鮮やかな悲しみに染まれ」


歌しかない、ということに、真っ向から向き合ったんだなと思いました。
歌なんて要らないぐらい幸せな世界に、と願うんじゃなく、自分たちの仕事は人の悲しみの上に成り立っているんだ、と自虐するわけでもなく。
それが悲しみから生まれるのなら、もっと深い悲しみを、そして歌を。
うたしかない。うたいたい。うたうたい。
…なんて強烈なエゴなんでしょ(笑)


でもそこで下手に偽善者ぶらないこの人たちの潔さが、私はとても好きです。誰かが吐き出せないマイナスの感情を、「気が触れるほど」好きな悲しい歌にして楽しそうにかき鳴らしてみせる。それは明らかに不特定多数の誰かのためなんかではなくて、自分たちが歌わなきゃ生きていけないってただそれだけの理由からで。


まあ曲調については…うん…私の好みじゃないですが(ぶっちゃけた)ライブで聴いたらまた印象違うのかもです。うん。