ひぐらし皆殺し編クリア。
感想:うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
 
いや、いいんです、話としてはえらい楽しめたんです。ただ要所要所のモニョモニョする感じのせいで、どうしても手放しでこれを褒め称えられないのがすごく悔しい。このモニョ感は罪滅し編でも感じたんですよねえ…なまじ目明しの構築が神過ぎたせいで期待しすぎていたのだろうか!
何に突っ込みたいって、余りにも「こじつけ」「後出し」が多いというところ。ぶっちゃけアレの存在とかあの人の本性とか、鬼隠しや祟殺しでのアレコレを無理矢理説明するための急拵えとしか思えないわけで(最初から想定の範囲内とかなしで。だってそれを推測できる複線が何一つないのだもの)
後これはまあ鬼隠しの頃から感じてたことなんですが、あまりにも「昭和57年」という時代にそぐわない単語の連打は正直覚めます ね  。分りやすく勢いつけたり笑わせたりするのに有効な要素であることは確かなんですが、行き過ぎは本当に鼻に付く。
 
と、偉そうなこと言ってますが話としての完成度は決して悪くないと思ってます、これも本心。中心人物達の描き方といい容赦なく繰り返される希望と絶望といい(これは凄いと思いました。ちょっと持ち上げて突き落とす、その落差が確実に大きくなっていく様のリアルさが)、タイトルからほぼ予想できていた結末にも関わらず感じるラストの無力感、脱力感、絶望感といい、この連作の締めとしてはふさわしいかなと。
しかし今回で某人は私の中でかなり株をあげました。ああいうおばあちゃんとおかあさんはいいですね!自分の身内には欲しくないけど!!!
某人は、うん、株はさておき、私はああいう人、好きですよ。あくまで架空のキャラクターとしてな!ああいうイっちゃった悪役が、下手にお涙頂戴の動機を持ってる悪役より好きなあたり私も大概歪んでるなあと(笑)